新しい年を迎えて
日本生協連会長 山下俊史

新年おめでとうございます。
厳しい経済状況が続いたこの一年を通して、医療生協の組合員・役職員のみなさまとご関係者のみなさまが地域の健康なくらしを支えるため日夜努力を積み重ねてこられましたことに、深く敬意を表したいと存じます。
今日、世界は、経済危機、地球温暖化、貧困・飢餓、テロなど、平和なくらしを脅かす重大な問題に直面しています。国内においても、経済状況は引き続き厳しく、失業者の増大や所得の減少、少子高齢化、医療や福祉にかかわる不安などを背景として、組合員のくらしと生協の経営が厳しく先行きの見えにくい状況のなか、新年を迎えることとなりました。
昨年は、今日の日本の生協の礎を築いた賀川豊彦が、神戸で救貧活動を始めてから百年を迎えた年でした。貿川は「貧民を解放する道は、彼らが自覚して自立し、組織的活動をすることだ」とし、貧しさを協同の力で克服すべく生協を設立しました。今日の情勢は賀川の生きた時代とは異なります。しかしその理念は、今わたしたちか直面している危機への対処において変わらぬ価値があり、「自立した市民の協同による人間らしいくらしの創造と持続可能な社会を」めざす生協の21世紀理念として引き継がれています。
今、わたしたちの前には、重要で、容易には達成できない課題が山積しています。しかし、連帯を強め、全国の生協の力を結集するならば、組合員の期待にさらに応える事業活動と社会システムづくりを実現することは必ずできると確信しています。今年は、医療生協の仝国連合会づくりに向け、全国の生協で論議をさらに深めていきます。全国の英知を結集し、協同の力でこの危機を乗り越えていこうではありませんか。









